2025.12.16 (火)
日本形成外科学会認定 形成外科専門医の武田 慶と申します。
皮膚も外科も一貫して診られる医師としてこれまで大学病院をはじめ有名な美容皮膚科・外科で研鑽を行ってきました。
この度、Designo Clinicで美容皮膚科の診療を始めるにあたり、私の美容医療に対する想いをお話しさせていただこうと思います。
【目次】
なぜ私は「まず肌を整えること」を大切にしているのか
なぜ私は「まず肌を整えること」を大切にしているのか
― 形成外科専門医としての美容医療の考え方 ―
美容医療というと、
「シミを取りたい」「しわをなくしたい」「たるみを引き上げたい」
といった、目に見える変化から考える方が多いかもしれません。
もちろん、それらは大切なご相談です。
ですが私は、形成外科専門医として診察を行う際、
必ず最初に「皮膚そのものの状態」を確認するようにしています。
なぜなら、
肌を整えることが、美容医療すべての結果を左右する“土台”になる
と考えているからです。
肌は「顔の印象」を決める最大の要素
同じ治療を行っても、患者さまの満足度に大きな差が出ることがあります。
その違いを生むのが、
• 肌の質感
• キメの整い方
• 透明感
• ハリ・弾力といった皮膚のコンディション
です。
シミ治療を行っても、
注入治療で形を整えても、
外科的に輪郭を調整しても、
皮膚の状態が整っていなければ、仕上がりは十分に生かされません。
これまでに保険診療時代から2万人以上の肌を診て、1万件以上の手術を執刀してきた経験上、手術後の傷痕の美しさに肌の状態も関与していると考えています。
「形」と同時に「皮膚の質」を評価することが非常に重要
30代から50代にかけて、よく伺うお悩みがあります。
• 「以前と同じケアをしているのに、きれいに見えなくなった」
• 「シミは減ったのに、疲れて見える」
これは、
老化の中心が“点”から“面”へ移行していく時期だからです。
若い頃は
ニキビ・シミ・毛穴といった部分的な悩みが中心ですが、
年齢とともに
• 肌全体のハリ
• 均一さ
• 透明感
といった肌質全体が、顔の印象を大きく左右するようになります。
そのため私は、
美容医療の第一歩として「皮膚を整えること」を大切にしています。
肌治療は「ゴール」ではなく「スタート」です。
肌治療で全ての悩みは解決できない
誤解していただきたくないのは、
肌治療だけで完結させたいわけではないということです。
肌を整えることは、あくまで治療全体の土台づくり。
その上で、
• 注入治療が適している方
• 機器治療を組み合わせたほうがよい方
• 外科的治療を行うことで、より自然な結果が得られる方
それぞれに、最適な選択肢があります。
皮膚・軟部組織・骨を解剖学的に理解している形成外科専門医だからこそ、
無理のない治療計画を立てることができます。
「何をするか」より「どう考えて選ぶか」
私が診察で大切にしているのは、
流行している治療を一律に当てはめることではありません。
• なぜ今、この悩みが出ているのか
• 今、本当に必要な治療は何か
• 逆に、今は行わなくてよい治療は何か
こうした考えるプロセスを、患者さまと共有することを重視しています。
美容医療は、
短期的な変化だけでなく、
これから先の人生をどう過ごすかにも関わる医療です。皆様の生活に美容医療が無理のなく寄り添える形を一緒にご提案させていただきます。
このブログでお伝えしたいこと声
SNSでは、どうしても結果や短い情報が中心になります。
このホームページでは、
• 治療の考え方
• 選択の理由
• 形成外科専門医としての視点
を、少し丁寧にお伝えしていきます。
「今すぐ何かをしなければいけない」
そんな場所ではありません。
皮膚も外科も一貫して任せられる医師を探している方に、
必要なときに思い出していただける存在でありたいと考えています。
※最後に
ここに記載している内容は一般的なお話です。
実際には、年齢・肌質・生活背景によって最適な治療は異なります。
診察では、
形成外科・皮膚科・美容皮膚科・美容外科の視点から、
その方に合った方法を一緒に考えていきます。





